ホームページに、名刺、封筒などの企業アイテムや商品パッケージなどいたるところで目にする機会の多いロゴ。
アップルやアマゾンなど、企業名や商品名を聞いて真っ先にロゴを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
有名企業や商品には必ずと言っていいほどロゴが存在しており、それらが代名詞として多くの消費者に親しまれています。
そんなロゴについての役割と実際に制作するにあたってのポイントをご紹介します。

ロゴとは?

ロゴは、企業や商品ブランド、サービスなどを視覚化したもので、企業理念や商品価値をわかりやすくアピールしたり、サービスや店名を覚えやすく印象付けるなどコミュニケーションツールの一種としてさまざまなシーンで活用されています。

「商品は知らないけど、このロゴはなんか見たことがある」という経験はないでしょうか。

五感から脳に送られる情報のうちの約9割は視覚情報とも言われており、ロゴは目にした方に存在をアピールし、無意識のうちに記憶に残すほどの印象を与えています。その事が反復されることでイメージが固定化し「信頼」や「愛着」につながっていくことから、ロゴは「企業や商品」と「目にした人」を繋ぐ重要な役割を担っているのです。

ロゴの考え方

企業や商品そのものの第一印象でもあり、覚えてもらうために重要な役割を果たすロゴ。
一瞬で記憶に残るようにするためには、シンプルなデザインで伝えたいことを表現しなければなりません。
まずは、ロゴを通して「何を表現したいか」「どのようなイメージを持ってもらいたいか」といったコンセプトや方向性を考えることがロゴ制作において最も重要なポイントとなります。

企業理念や想い、コンセプトを表現した例や、社名をを象徴するシンボルを活用した例として有名企業のロゴをいくつかご紹介します。

amazon(アマゾン)

amazonのロゴは、「a」から「z」にかけて、笑顔を連想させる矢印で結ばれたシンプルなデザインです。アルファベットの始まり「a」から終わりの「z」を結ぶ矢印で、「全ての商品を取りそろえている」「顧客を満足させ、笑顔に導く」ということを表現しています。

Apple(アップル)

iPhoneやMacBookなど、Appleの製品に必ず使用されているリンゴのロゴマークは、社名とマークが見事に一致した視覚的に大変覚えやすいものと言えます。社名であるAppleを象徴できるよう、「ほかの果物と見間違われず、誰が見てもリンゴと一目でわかるように」という理由で、あえてリンゴをかじったデザインにしたと言われています。

softbank(ソフトバンク)

シンプルな2本のラインと企業名から構成される、ソフトバンクのロゴは、坂本龍馬率いた海援隊の旗印がモチーフとなっています。50年、100年先の国の在り方を考え、そのビジョンの実現に向けて激動の時代を駆け抜ける一途な情熱に心からの共感と敬意を表して、海援隊の旗印を基にしたブランドシンボルを掲げたそうです。
さらに、2本のラインは「=( イコール)」、「アンサー(ANSWER)」をも意味し、お客さま、そして世の中が抱えるさまざまな課題に対して「答え(アンサー)」を導き、解決を提供することと、コミュニケーションの双方向性や無限の可能性も表現しています。

TOYOTA(トヨタ)

車のエンブレムとして目にする機会の多いトヨタのロゴは、3つの楕円を左右対称に組み合わせています。
3つの楕円のうち、ひとつはユーザー(=顧客)の心、もうひとつはクルマメーカー(=トヨタ)の心、そしてそれを囲む外側の楕円が、ふたつの心をつなぐ世界を表現しています。
グローバルに世界各地で使われながらも、日本らしさを感じられて存在感のあるマークを目指すため、日本文化である毛筆を参考に太さの強弱をつけた輪郭線にしたそうです。

ロゴデザインを形にする方法

ロゴデザインの方向性をある程度固めたら実際に形にしていきます。

ロゴは、名刺だけではなく、看板などの大きなサイズで使用することもあるため、最終的なロゴのデータ形式としては、拡大・縮小しても劣化することのないベクター形式が望ましいです。主にAdobe Illustrator(イラストレーター)というグラフィックデザインソフトのでつくられたAIファイルがそれにあたります。

今回はデザインソフトがない場合の方法をいくつかご紹介しますので、納期や予算、求めるクオリティに応じて、使い分けてみてはいかがでしょうか。

オンラインのロゴデザイン作成ツールを使う

スマホやPCなどのWebブラウザ上で提供されるオンライン型のデザイン作成ツールです。注意点としてはロゴの無料作成サービスで作れるロゴのデータ形式は画像データがほとんどです。有料プランにすることでベクター形式のファイルにすることができるツールもありますが、商用利用ができない場合もあるため、事前に確認が必要です。ロゴの使用用途が極端に限られていたり、「手間をかけずに自分でロゴを作りたい」と考えている方には適したツールです。

クラウドソーシングを利用する

予算が限られている場合や、色々な提案の中から選びたい場合にはクラウドソーシングの活用がおすすめです。
クラウドソーシングには全国のデザイナーが数多く登録しており、依頼したいロゴの方向性を掲示するだけで簡単に発注ができます。コンペ・公募形式で発注した場合、不特定多数の人に向けた仕事依頼なため最適なデザインが必ずしもある保証はありませんが、比較的低単価で多くのデザイナーに向けた発注をすることが可能です。

制作会社に依頼する

ロゴで表現すべきコンセプトの構築も含めて、より質の高いデザインプロセスを求める場合は、デザイン会社に依頼するとよいでしょう。現役のデザイナーが制作を担当するため、見た目のクオリティの他に「どういった使われ方をするのか」といったより実用的なシーンを考慮した上での提案が期待できます。ヒアリングとブラッシュアップを重ねながら最適なロゴデザインに仕上げていくことができるでしょう。


目にする方とのコミュニケーションの入り口でもあり、第一印象でもあるロゴ。
そんなロゴを制作するにあたって、「何を表現したいか」「どのようなイメージを持ってもらいたいか」というコンセプトや方向性を考えることが重要なポイントとなってきます。そのプロセスを踏まえ、ご自身の環境や状況に合わせて便利なツールやサービス、制作会社をうまく活用しながら多くの人に親しまれる効果的なロゴの制作に取り組んではいかがでしょうか。

弊社では、ロゴの制作をはじめとするさまざまなデザイン制作を承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

お気軽にご相談ください

デザイン関連やホームページに関わらず、クリエイティブ全般お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。解決策を並走しながら考えさせていただきます。