• 社内報でインタビューを任された
  • 顧客事例としてお客さまにインタビューすることになった
  • 初めてインタビュアーの仕事をする

Webサイトや冊子に載せるインタビューを担当することになったものの、今までインタビュアーをしたことがなく、何から始めればいいのか分からないという方へ。事前に準備しておくことや、インタビューのコツなどを分かりやすくご紹介します。

インタビューの目的に沿った質問を作成する

インタビューする対象者が決定したら、質問表を作成し事前にお渡しします。質問表は『当日このようなことを聞きます』という概要を纏めたもので、予定している全ての質問を並べておくものではありません。記載された質問の数があまり多いと、対象者に回答準備の手間を取らせることになるので、社外の方が対象の場合は特に気を付けておく必要があります。あくまで質問の方向性を示すものとして、多くても5つ程の質問を記入しておき、インタビューの1週間前にはお渡ししておくと良いでしょう。

質問表の作成手順は以下の通りです。

インタビューの目的を明確に

Webサイトの採用ページに載せるインタビューであれば、『この企業に入社したい!』と読者に思ってもらうことが目的です。よって先輩社員へのインタビューでは、企業の魅力や仕事のやりがい、入社を決めた理由などを質問することになります。インタビュー記事の読者にどう感じてほしいのか、まずはここを明確にしておきましょう。

インタビュー対象者のことを知る

同じく採用ページを例に挙げると、先輩社員は入社何年目で、どの部署でどのような業務を担当していて、どのようなキャリアを築いてきたのか、対象者の背景が見えてくると質問を作成しやすくなります。可能であれば事前アンケートを実施し、対象者の情報を得ておくとスムーズです。

質問表の作成

対象者の情報を踏まえたうえで、インタビューの目的を達成するにはどのようなストーリーが良いかを考えます。先輩社員は入社後、壁にぶつかり、同僚・上司の励ましや協力のおかげでプロジェクトを成功させたかもしれません。また、大きな夢を抱いているかもしれません。苦労したこと、それを乗り越えたこと、嬉しかったことなど、ストーリーを完成させるために必要なピースとなる、心が動いた出来事を聞き出すための質問を用意しておきましょう。

インタビューに必要な持ち物を準備する

インタビューに必要な持ち物は以下の通りです。当日になって慌てることの無いように、機器操作なども前もって確認しておきましょう。

  • ICレコーダー(ボイスレコーダー)
    電池残量の確認も忘れずに。スマートフォンでも代用できますが、メモリ容量や音質など注意が必要です。
  • 時計
    インタビューを予定時間内に終わらせるためには、質問時間のコントロールが欠かせません。
  • 手もと用の質問表
    お渡しした質問表に加えて聞きたいことを書いておくと良いでしょう。また、どの質問にどれぐらい時間をかけるかなど、タイムスケジュールを記入しておくこともおすすめです。
  • 筆記用具
    インタビュー中に対象者から出たキーワードや、話をしていて追加で聞きたいと思った質問をメモする時などに使います。

オンラインインタビューの場合は、これらに加えてPC・ネット環境・ヘッドセットやイヤホンなど通話に必要な機器が必要となります。また、どのWeb会議システムを使うのか、Web会議の設定・URLの案内は誰が行うのか、インタビューの録画は必要なのかを確認しておくと安心です。

インタビューのコツとは?

インタビューは、インタビュアーの「聞きだす力」と「コントロールする力」が必要となる場です。対象者によってはなかなかエピソードが出てこない場合や、話が脱線ばかりしてしまうことも。この章では進め方のコツをお伝えします。

アイスブレイク

インタビュー開始前には、対象者の緊張をほぐすアイスブレイクの時間を設けることをおすすめします。大半の方はインタビューされることに慣れておらず、自分の話をすることに対してとても緊張されています。まずは世間話やご自身の紹介などを行い、対象者の笑顔を引き出すように努めましょう。

インタビューの目的を伝える

事前に伝えているかとは思いますが、今回のインタビューの趣旨を再度、インタビュー冒頭にお伝えしておきましょう。改めて目的を共有することで、インタビュー内容が目的と異なるものにならないように対象者も心掛けてくれます。

相槌と頷き

インタビュー中は、メモを取ることは最小限にし、対象者の目を見て話を聞きましょう。『なるほど』『そうなんですか?』などの相槌を挟み、頷きながら耳を傾け、全身で話を聞いているという態度を見せることで、対象者の話しやすい雰囲気を作り出します。

話が広がらない方、脱線する方

質問に対し一言で終わるなど、あまり話が広がらない場合は、『例えばこうですか?』など事例を挙げて具体性を引き出すことや、「why」を投げかけての深掘りを意識しましょう。また、逆にお喋りが好きで質問から脱線しがちな場合は、「ちなみに」「こういった場合はどうですか?」と切り上げて軌道修正しましょう。

感想

最後に、インタビューのお礼とともにご自身の感想を述べることをおすすめします。インタビュアーの感想は、対象者にとって自分の話を聞いてどう感じたのか、最初の読者の反応を意味しています。『勉強になりました』『聞いていて楽しかったです』など一言でいいので、ぜひ感想を伝えてください。

まとめ

インタビュー終了後は、録音データから文字起こしをして文章作成となります。
事前準備やインタビューのコツについてお伝えしてきましたが、いい話を引き出したいのであれば、いい聞き役になることが大切だと思います。時間や次の質問を気にしてばかりにならないように気をつけて、インタビューさせていただく方の話を共感し受け止めるように、心がけてみてはいかがでしょうか。

アドミレーションセンターでは、インタビューからの記事執筆を承っております。社内でインタビュアーの手配が難しい場合など、お気軽にご相談ください。

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